季節を通して樹々や草花が建物を優しく包み込むように広がっている。
山桜がパステルに色づく春、足元には愛らしいキンランやギンランなど山野草が楚々と咲き、春の風がふわりと吹き抜けると森の木々は瑞々しい新緑の季節へと移り変わる。
青々と茂ったヤマモミジの葉に梅雨の雫が輝き、色とりどりの紫陽花を楽しめる初夏から蝉時雨の季節へ。
夏の強い日差しは、木々の緑がベールとなって涼しげな風を運んでくれる。
樹々が少しづつ黄色へ色づき始めた頃、どこからか金木犀の香りがふわりと漂い秋へと移ろうのを感じ、色とりどりに紅葉した落ち葉がキャンパスの絵の具のようにkamenosのアプローチを彩る。
Kamenosの暖炉に火が灯る頃から、落葉を終えた森では山椿や山茶花がひとつふたつと花灯る。