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紫の種を蒔く

〜京きもの 蓮佳-renca- 展示・トークイベント〜

12月16日から行われている京友禅の展示。
しかし今回のイベントは、いわゆる着物・帯の展示ではない。
まず、目に飛び込んでくるのは紫色の絹糸
高貴な色として万葉の頃から使われていた紫色
想像していた紫色をはるかに超えていた。透き通った紫色というのか・・・美しい

この平安時代から使われていた天然染料を生み出す植物は、今や絶滅危惧種になっている
紫根(しこん)と呼ばれる紫草の根である

この紫根をはじめとする天然染料を探して全国を回る渡辺航さん
かつて大分県で生産されていたという紫根に魅せられている。

その渡辺さんと今回一緒にイベントを行う主催者の野原さん(京きもの蓮佳-renca-)が、またまた凄い
着物とは縁のない公務員の家に生まれ
大学卒業後に老舗呉服店に勤めたのち独立
職人さんの技術を伝承すべく、日本全国にある着物の素材や職人さんに会いに行くという

今回の展示には
天然染料となる草木や種が展示されている
そういった意味でもいわゆる着物の展示会とは意を異なる展示となっている。

日本古来の技術や素材
高度消費社会の中で、失われていくものにもう一度価値を見直し
時間をかけてつくる喜びを感じとることができた

そのお二人が京都ではなく
呉服店でもないkamenosで展示・イベントを開催してくれるのか
紫根が大分ゆかりの天然染料であることはわかるが、京都からはあまりに遠く
高級デパートでも、もしくは美術館でもいいはずである

聞いてみた「なぜkamenos」

「場所がいいから」と野原さんが答えてくれた

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